EC力向上コラム

BOSS会EC力向上コラム

メーカーがゼロから楽天で1億の販路を作る方法(11)
~ 2020年加筆!楽天IRの解説とEC業界の今後 ~
最終更新日 2020年04月01日
メーカーがゼロから楽天で1億の販路を作る方法 株式会社ネットショップスタジオ


株式会社ネットショップスタジオ
代表取締役 桑田 晋一

本コラムもちょうど連載開始から1年が経ちまして、今回が最終回ということになりました。

最終回ということで、11月13日に発表になりました、楽天IR情報、2017年度第3四半期の解説と、
そこから読み解けるEC業界の今後について予測しつつ、コラムを締めくくらせて頂ければと思います。


【楽天市場の状況】
まずEC業界にとっては最も気になる情報です。
発表によると国内EC流通総額は前年同期比で13.7%となっています。堅調ですね。
国内ECについては楽天市場の他、トラベル、ブックスなどの数字も含んだものとなっています。
但しメインは市場での売上かと思われます。

また、出店店舗数は16年9月の42,602店に比べ45,519店と、こちらも順調に増えています。
出店側にとってみれば競合が増えるということですが、ある程度商品点数もないとマーケットと
しての魅力も薄まるところなので、全体としては良い状況なのではないでしょうか。


【発表の順序と楽天市場の位置づけ】
連結業績→Rakuten Capital→FinTech→インターネットサービス→広告ビジネス→
メディア&コミュニケーションズの流れになっています。インターネットサービスが4番目に
押しやられているのは、ある程度市場が成熟してきていて、amazon、yahooショッピングなどが
攻勢をかけてきていて、数字の面ではトピックスが少ないからかなと思われます。
実際ピックアップされているのはモバイル流通総額の伸びなど、部分的な指標となっており、
利益率や客単価などは伸び悩み(下がってはいない)状況のようです。


【その他の発表内容】
Rakuten Capitalとは投資のことです。インターネットサービス、フィンテック、ライド
シェアリング、ヘルスケアの4項目への投資を重視しているようです。特に健康ジャンルへの
投資はエアウィーヴへの投資やがん治療への参入など、ここのところニュースを騒がせています。

FinTechは金融のことで、ここは以前より力を入れている部分で、楽天銀行、楽天証券、
楽天カードなどです。楽天カードのショッピング取扱高が主要クレジットカード会社の中で
NO.1になったり、楽天証券ではポイントで投資信託が可能になったり(結構凄いことですよね!)が
トピックスとしてあげられていました。ちなみに楽天カードの売上は伸びているものの利益は
横ばいでした。楽天市場のポイント付与へ回している部分が多いと思われます。

また、広告ビジネスとは楽天会員に向けて外部の広告を露出させるというもので、今までとは
全く逆の発想になります。今まではいかにして楽天市場に人を集めてくるか、という考え方でしたが、
これからは楽天市場の人に対していかに外部広告を露出させるかです。

これは楽天市場出店者にとっても関係ありそうな話題なので追っておいた方が良いかと思われます。
ここも電通と子会社を設立して、かなり力を入れている分野だと思われます。


【EC業界の今後】
2017年は物流クライシスと言われるほど、運送会社の労務問題、人手の問題、運賃の異常な
値上がりが実施されています。ヤマト運輸の臨時アルバイトの時給が2000円と出ていましたね。

そんな中、強気のamazonは送料据え置き、価格勝負がしたい商品はamazon側で負担しても
値下げなどの手を打っています。またソフトバンクという巨大企業がバックにいるyahoo
ショッピングもソフトバンクユーザーは常にポイント10倍等、様々なポイントバラマキ施策を
打ってきています。

楽天市場も負けじとバルセロナ、NBA、テニスなどスポーツとのコラボや、ポイントバラマキで
対抗しています。

お互い資本力重視の消耗戦になってきています。
楽天にとっては巨大な楽天サービス群の楽天アカウントを開設してもらう重要な入口です。
amazonにとっては日本の小売り市場を席巻するのに重要な位置づけです。
Yahoo!ショッピングにとっても常勝軍団のソフトバンクが資本を投下し続ける対象であるので、
ある一定のシェアはとりたいところでしょう。

メーカーのEC出店者にとっては、この3モールの動きを良く見ながら、バランスをとって
上手く付き合う必要があります。逆に3つに絞られてくると、大きく手を広げすぎる必要も
ないので、手は打ちやすくなると思います。

しっかり情報を収集されて、今後10年~数十年?はメーカーの販路にとってトレンドで
あり続けるEC市場で勝ち抜いていっていただければと思います。

最後なので、少し筆が進み過ぎてしまったかも分かりません。笑
また、どこかでお会いできますことを楽しみにしております。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。


【2020年2月加筆】
■堅調なEC市場と楽天市場
経済産業省の発表によると2018年の物販系ECの市場は9兆2992億円。EC化率6.22%。
伸び率は8.12%と順調に成長しています。

楽天IRの最新の第3四半期決算短信によると、インターネットサービスセグメントの売上は
561,092(百万円)で、昨年同期間と比べて18.5%成長しています。増税の影響等で
マイナス要因がある中、非常に伸びていると言えるでしょう。ロイヤルカスタマーの醸成や
新規顧客獲得のための販促活動、自社物流への商品受け入れが功を奏したとの記載があります。
実際楽天自社物流に関しては、土日配送、あす楽(今日頼んだら当日発送)等が評判がよく、
こちらを選択される出店者も多いようです。

今後ニュースにもなった3980円以上送料無料も始まりますし、益々成長していくだろうと
考えられます。送料無料ラインとしっかり向き合いながら、楽天市場内でのシェアを獲得していく。
今後もメーカー企業の販路拡大にとって、求められる対応かと思われます。


メーカーがゼロから楽天で1億の販路を作る方法(1)
メーカーがゼロから楽天で1億の販路を作る方法(2)
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株式会社ネットショップスタジオ 代表取締役 桑田 晋一 (くわた しんいち)
株式会社ネットショップスタジオ 
代表取締役 桑田 晋一(くわた しんいち)

■プロフィール
1981年生まれ。おうし座。2006年慶應義塾大学経済学部卒。
学生時代はアメフトサークルでクォーターバックとして活躍。

大学卒業後の2006年にネットショップに特化したホームページ
制作会社を創業。2010年、ネットショップの運営代行に特化した
(株)ネットショップスタジオを創業。メーカーの販路拡大をミッションに
メーカーの楽天直販で1億円達成を目指す「楽イチ」などのサービスを展開。
EC経営者交流会BOSS会幹事も務める。

・BOSS会【EC経営者交流会】幹事
BOSS会アライアンスパスポート(イベント招待パス)掲載企業
・株式会社GOJOチャレンジ 取締役
・100年経営研究機構 法人会員


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